ロタワクチン

赤ちゃんのおう吐下痢を起こすロタウイルス感染症を予防するワクチンの受け付けております。
新しいワクチンで飲むシロップ状のワクチンです。

ロタワクチンの必要性

 おう吐や下痢を起こすウイルスといえば、ノロウイルスが聞きなれたものでしょう。
しかし、子ども、特に乳児にとってもっとも問題となるのはロタウイルスです。
ロタウイルスは冬から春先にかけて流行します。乳児が脱水症を起こして入院するのはノロウイルスよりロタウイルスのほうが多く、問題となります。
親御さんの手もかかり、通院や治療に要する労働損失は1回に3万円以上といわれています。

ロタワクチンは甘いシロップ状の飲むワクチンで注射の必要はありません。
異なるメーカーから2種類のワクチン(ロタリックスとロタテック)が出されています。4週以上の間隔をあけて服用しますが、それぞれの回数と接種終了年齢が異なります。
ロタリックス:2回投与。生後24週までに終了させる。
ロタテック: 3回投与。生後32週までに終了させる。

1回目の接種が遅れると腸重積*の発生が増す危険があり、1回目接種はどちらも生後15週未満で行われることが好ましいとされます。
*腸重積:腸の中に腸がめり込んで詰まってしまう病気

生後6ヶ月までの間には4種混合ワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、BCGも受けることになりますが、
別々に受けていると接種間隔のためにワクチン接種が遅れ、予防すべき病気にかかってしまうことにもなりかねません。

他のワクチンの注射を受けるときに一緒に服用していく形で進めていくことをお勧めいたします。